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2010年4月10日

骨移植や骨再生など骨を増やす方法もあります

 骨量が足りない人は意外にたくさんいます。骨量不足の主な原因は、歯周病と先天的なものです。歯周病の場合、歯肉炎から歯周炎まで進んでしまうと、歯槽骨が吸収されて幅や高さが減少していきます。歯がぐらついて抜ける頃には、歯槽骨はかなり痩せ細っているのです。先天的なものとしては、東洋人の傾向として上顎の骨が薄いことが挙げられます。上顎洞という空洞が口の近くにあり、上顎の骨が薄いとインプラントが上顎洞に飛び出してしまいます。その他、入れ歯を長年使用していると、歯槽骨が痩せてしまっている場合もあります。

入れ歯の不自由さに悩まされていてインプラントにしたいと思っても、骨が薄かったり骨量が充分でなければ、従来は諦めざるを得ませんでした。しかし、医療の進歩によって、現在では骨を増やす方法が開発されています。選択肢の一つとして、骨を増やす治療を受けてからインプラントにするという方法もあるのです。

 骨を増やす方法としては、まず骨移植があります。
 患者本人の骨を採り、インプラントを埋入する歯槽骨に移植します。おとがい部(下顎の正面)は口の中では最も骨量が多いので、ここから採取する場合が多くなっています。大量の骨が必要な場合は腰骨の下にある腸骨から採取します。採取した後の骨は、血液に骨芽細胞が含まれていて自然に再生していきますが、骨を作る誘導剤も注入してきれいに早く再生するようになっています。通常は、骨移植数ヵ月でインプラント手術が可能になります。

また、上顎洞が口の近くにあって上顎の骨が薄い場合は、頬の骨を上顎の骨の上に移植します。この手術をサイナスリフト(上顎洞挙上術)と言います。

 骨移植ではなく、骨を再生することでインプラントに必要な骨量を得る方法も実用化されつつあります。細胞組織工学(ティッシュエンジニアリング)の応用で、患者本人の細胞を使用して骨を再生することが可能になっています。

 骨量が足りなくても、さまざまな方法でインプラントができる可能性があります。あきらめずに歯科医に相談してみてください。

鈴木歯科医院」ではさまざまな歯科治療に関する情報を発信しています。詳細はこちらでどうぞ。
http://www.sdc.or.jp/

2010年4月 7日

糖尿病/内臓疾患/歯槽骨の状態が悪いとインプラント手術ができない

"第3の歯""第2の永久歯"と言われるインプラントですが、どんな人にも適用できるわけではありません。

 次のような内臓疾患がある場合はインプラントの手術が難しいでしょう。内臓疾患の治療を最優先すべきです。

・糖尿病
 糖尿病が進むと抵抗力や免疫力が落ちてしまいます。インプラント手術をしても骨と結合しない可能性も高いでしょう。

・腎臓病
 免疫力が低下しているので傷が治りにくく、骨と結合しない可能性も高くなります。人工透析を受けている場合、血液の循環をよくする薬を服用するので、手術時に止血しない可能性もあり危険です。
・心臓病、肝炎、ぜんそく、高血圧、妊婦など
 病気の程度や全身の状態によってはインプラント手術ができない場合があります。

インプラントの手術は、局所麻酔をして歯肉を切開し、インプラントを植立した後、歯肉を縫い合わせるという簡単なものですが、麻酔や出血に対して危険がないか確認することは大変重要なことです。現在かかっている病気、以前にかかったことのある病気について、歯科医及び医科の主治医に相談するようにしてください。

 また、内臓疾患はなくても、インプラントを埋入する部分の歯槽骨が充分な骨量がない場合や骨の質が劣悪な場合は、インプラントが難しいケースも出てきます。物理的に人工歯根を埋められるだけの厚みがないと不可能ですし、埋入できても骨量が充分でないと人工歯根を支える力が弱くなり、噛み合わせの力に耐えられなくなる可能性もあります。

 しかし、現在では骨移植など骨を増やす方法が幾つか登場してきました。骨量が充分でない人も、骨移植などを行なえばインプラント手術を受けることができます。骨の増生法については次ページで説明するので参考にしてください。

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2010年4月 5日

1日で終わるインプラント治療法も出てきています

 インプラントは入れ歯の不便さ、不快さから解放される素晴らしい治療法ですが、人工歯根と歯槽骨が結合するオッセオインテグレーションを待たなければいけないので、時間がかかることが欠点でした。以前は6か月かかっていましたが、オッセオインテグレーションを促進する人工歯根の形状の改善などで2か月に短縮されています。しかし、それでも2ヶ月は人工歯根を埋入したまま仮の歯での生活を余儀なくさせられます。

 この欠点を解決すべく、ブローネンマルク教授自身が開発した方法が即時荷重法です。午前中に人工歯根を埋入し、夕方には上部の歯冠部を装着するので、たった1日でできてしまうのです。従来は人工歯根を埋め込んで自然に骨と結合するのを待っていたのですが、この方法ではフレームで固定して人工歯根が動かないようにすることで、オッセオインテグレーションを得ようとするものです。骨折した時にギプスで固定して骨がつくのを早めるのと、同じ考え方です。

人工歯根とアパットメントが一体化したものを使用し、埋め込んだ後で口腔内に出ているアパットメントの上部をフレームで締め付けて、人工歯根を固定します。その後、上部構造の歯冠部を製作して、夕方に装着すれば完成です。

ただし、この即時荷重法が適用できるのは下顎で、充分な骨の量があることが条件となります。
 また、アメリカではたった1時間で治療を終えるシステムも開発されています。CTの撮影データを使って、あらかじめ上部構造の歯冠部を製作しておき、歯槽骨に穴を開ける位置も決めておくので、手術開始から1時間で歯冠部の装着までできてしまうというものです。

 このようにインプラントの最大のデメリットであった治療期間の長さも解消されつつあります。短期間に治療が済み、快適なデンタルライフを過ごせます。多忙な現代人にフィットした治療方法が開発されたことで、今後もますますインプラントへのニーズは高まっていくのではないでしょうか。

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