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2010年3月25日

ホワイトニングは健康な歯を削らずに、歯の表面に薬剤を浸透させることで歯を白くします。麻酔もせず、痛みもありません。メリットの多い審美法と言えます。

使用するブリーチング剤の安全性も証明されています。過酸化水素も過酸化尿素も、一定の濃度なら一般に毒性のない「口腔消毒剤」になります。指示通りに使用する限り、安全であることは実証されていて、アメリカのFDAでも認めています。治療中に歯肉などにしみて知覚過敏になるケースもありますが、一過性のものなので歯科医に相談して、しばらく様子を見るようにすれば問題ないでしょう。

ホワイトニングは極めて安全で、患者の負担が少なく、他に比べて経済的な方法なのです。しかし、どんな歯でもブリーチングできるわけではありません。

・ 虫歯や歯周病にかかっている歯
・ エナメル質に亀裂がある歯
・ エナメル質の形成不全の歯
・ 人工歯
・ 妊娠中の女性の歯
・ 未成年者の歯
・ 抗生物質の副作用により変色した歯
・ 歯の詰め物の金属成分が溶け出して変色した歯

 以上のような歯はブリーチングに不向きです。でも、歯を白くすることをあきらめることはありません。ブリーチングできない場合でも、ラミネートベニアやセラミッククラウンといった方法で歯を白くすることも可能です。

「鈴木歯科医院」ではさまざまな歯科治療に関する情報を発信しています。詳細はこちらでどうぞ。
http://www.sdc.or.jp/

クリーニングしても歯が白くならなかったり、もっと白くしたい場合、まずブリーチングを考えます。ブリーチングとは、過酸化水素や過酸化尿素などを利用して歯を漂白する方法です。アメリカではホワイトニングとも呼ばれ、ポピュラーな方法となっています。

 ブリーチングは、歯科医院で行うオフィスブリーチングと患者自身が家庭で行うホームブリーチングに分かれます。

 オフィスブリーチングは、次のような流れで行います。

① 虫歯などの治療、歯のクリーニングを行います
② 歯肉にプロテクターを付けます
③ 35%程度の高濃度の過酸化水素を含む薬剤を塗り、光を当てます。
④ ③を1日で数回繰り返します
⑤ 週に1回、①~④を行います

 ①から④まで1時間ほどで終了しますが、何回ブリーチングすれば希望する白さになるのかは個人差があります。オフィスブリーチングは、歯科医師や歯科衛生士などプロが行うので安全性が高く、濃度の高い薬剤を使用して短期間に白くできる点が特徴となっています。
ホームブリーチングは自分の都合のよい時間にできるので便利ですが、自己判断ではなく歯科医の指示通りに適切に行うことが求められます。

 ホームブリーチングは次のような流れで行います。
① 歯科医院で虫歯などの治療、歯のクリーニングを行います
② 歯型に合ったカスタムトレイを製作
③ 自宅でカスタムトレイに薬剤を流し入れます
④ 歯を磨いた後にカスタムトレイを装着し、30分程度そのままにしておきます。
⑤ 2週間程度続けます

 ホームブリーチングは2001年12月に厚生労働省から認可がおりました。ホームブリーチング用の薬剤は穏やかな効きめの過酸化尿素が主流でしたが、カスタムトレイの装着時間を短縮するため過酸化水素を使ったものが出たので、私もそちらを使っています。

オフィスブリーチングとホームブリーチングを組み合わせた
デュアルホワイトニングなら白さを長く維持できます


 オフィスブリーチングとホームブリーチングには、それぞれ一長一短があります。オフィスブリーチングは数回の通院が必要で、1回1時間程度かかります。そういった時間が取れないと受けられません。しかし、プロがすべて行ってくれるので、安心して任せておけば歯が白くなります。

 ホームブリーチングは自宅で好きな時間にできるので、多忙な人や子どもやお年よりがいて外出しにくい人には便利です。ただし、3日坊主では効果が出ませんので、根気良く毎日続けなければいけません。

 また、ホワイトニング効果についても、オフィスブリーチングは短期間に白くなりますが、ホームブリーチングに比べると再着色しやすくなります。ホームブリーチングは徐々に効果が現れる代わり、白さを長く保つことができます。

 そこで、オフィスブリーチングとホームブリーチングの長所を取り入れた、デュアルホワイトニングという方法が主流になってきています。オフィスブリーチングを受けた後、自宅でもホームブリーチングを行い、短期間で白さを定着させ、なおかつ白さを長持ちさせる方法です。オフィスブリーチング、ホームブリーチングを単独で行うより高い効果が得られ、数年間は再着色しません。

 オフィスブリーチング、ホームブリーチング、デュアルホワイトニング、どの方法をとったとしても再着色は避けられません。コーヒーやお茶、タバコなどの習慣によって、徐々にですが再着色していきます。例えば、美容院で髪にパーマをかけても永遠にパーマがかかっているわけではないのと同じです。ただし、再着色用のジェルを使ってホームブリーチングを行なうことで、リーズナブルに長期間白さを保つことができます。


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 PMTCとはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の頭文字です。歯科医院で専門家が機械を用いて行う口腔清掃という意味になります。

 PMTCは口腔ケアの先進国北欧で虫歯や歯周病の予防を目的に開発されたシステムです。

歯の表面や歯と歯肉の間などに汚れがたまり、そこに細菌が付着して細菌バイオフィルムを形成します。細菌バイオフィルムは歯垢が熟成したもので、歯垢と歯石の間のものと言っていいでしょう。バイオフィルムは、さまざまな細菌がからみ合い、さらに細菌が分泌する多糖体が接着剤となっていて、ブラッシングでは取り除くことができません。そこで、機械を使って取り除くのです。
 PMTCは次のような手順で行います。

① 歯石の除去
② 歯垢染め出し剤でバイオフィルムができている部分を確認
③ フッ素入り研磨ペーストを歯と歯の間に注入
④ 回転ブラシやカップで歯の表面や歯と歯肉の間などを磨きます。低速回転で痛みはありません。
⑤ 研磨剤を洗い流し、歯面や歯周ポケットを清掃し、フッ素を塗布します。

 PMTCは虫歯や歯周病、口臭の予防になるほか、歯の着色を防ぎ、歯肉の炎症を抑える効果もあります。心身障害や高齢のためセルフケアが難しい人にも効果的です。

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 コーヒーなどのお茶のタンニンが原因で変色している場合、歯科医院でデンタルクリーニングを行なえば、黄ばみが落ちて元の歯の色に戻ります。

 デンタルクリーニングは、炭酸水素ナトリウムと水流洗浄機の水圧によって着色をきれいに落としてしまいます。、歯の裏側や歯と歯の間、歯と歯肉(歯茎)の間など、歯ブラシでは汚れを落とし切れない部分までキレイに清掃します。機械を使うので、歯の表面を傷つけることもありません。

 1時間程度のクリーニングで、歯石や歯の着色を取り除き、自然な歯の色になります。虫歯や歯周病の予防にもなります。デンタルクリーニングは口の中の大掃除と考えてください。普段のブラッシングでは落とせないものを、専門家が機械を使ってクリーニングするのです。家の掃除も掃除機を毎日かけるだけでは、なかなかきれいになりません。暮れに天井や壁のすす払いなど大掃除をするとサッパリするのと同じです

 半年に1回の定期検診時にデンタルクリーニングもするとよいでしょう。こうした基本的管理をしっかり実行していると、いつまでも健康で美しい歯を維持することができます。クリーニングするだけで、ブリーチングなどで白くする必要がないかもしれません。虫歯や歯周病を放っておいて悪化させて治療するよりも、定期検診してクリーニングしていれば、結果的に時間もお金もかからず、痛い思いもしなくてすみます。

 また、歯を白くするブリーチングをする場合も、前処理として必ずクリーニングします。お化粧する前に洗顔するのと同じです。歯のクリーニングは素肌美人になるためのスペシャルケアなのだと考えてください。

 デンタルクリーニングをすると歯がツルツルになり、ほとんどの人が「口の中がサッパリして気分も爽やかになった」と喜んでくれます。デンタルクリーニングを楽しみに定期検診に来院される人も少なくありません。論より証拠、あなたもデンタルクリーニングを試してみてください!

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 歯が黄ばんでくる原因は、大きく4種類に分けられます。
 一つ目は、タバコのヤニやコーヒー、紅茶のタンニンによるものです。

タバコのヤニで変色している歯は、誰が見ても美しい歯とは言えないでしょう。喫煙習慣が健康によくないことは医学的にもハッキリしているので、歯を白くする以前の問題として禁煙をおすすめします。

また、コーヒーや紅茶を毎日たくさん飲んでいる人も歯が黄ばんできます。コーヒーカップや湯のみ茶碗の内側は、スポンジなどできちんと洗わないと茶渋がついてしまうでしょう。同じように、歯にもタンニンの色素がついてしまうのです。こうした色素は、うがいや歯磨きでは落とせません。
 二つ目は、薬剤の影響によるものです。

テトラサイクロンという抗生物質をお母さんが妊娠中に服用したり、永久歯が形成される子どもの時期に服用していると、大人になってから歯が変色してきます。重度になると濃い紫がかった色になってしまいます。

 また、飲料水に過剰なフッ素が入っている地域では、フッ素の慢性中毒で歯の表面に白や茶褐色の斑点が出たり、帯状に白く濁ったりすることがあります。

 三つ目は、過去の歯科治療が原因になっているものです。

奥歯のアマルガムの詰め物の成分が溶け出して黒ずんだり、歯の内部に金属の支柱を入れたことで変色する場合もあります。また、虫歯で歯髄を取り除いた歯は、血液も流れず死んでいる状態なので徐々に変色していきます。

 四つ目は、加齢によるものです。
歯の表面を覆っているエナメル質は半透明の乳白色をしています。その内側にある象牙質はアイボリーホワイトで、半透明のエナメル質から透けて見えます。年齢と共に歯が黄ばんできた場合は、象牙質が厚くなって黄色味が強くなったと考えられます。

 歯を白くすると言っても、黄ばんだ原因によって対処法が異なってきます。歯が変色する原因にも、いろいろあることを覚えておいていただければと思います。
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2010年3月24日

一昔前になりますが、「芸能人は歯が命!」という歯磨き粉のCMが一世を風靡したことがあります。輝くような白い歯がスターの必要条件であることを短いコピーで言い切って、インパクトがありました。確かにスターと呼ばれる人たちは、例外なく白い歯をしています。それだけ白い歯が、人に与える印象に強い影響をもつということでしょう。

 歯の白さが美人の条件であるのは、古代から変わらない事実のようです。古代エジプトの美貌の女王クレオパトラは、食後にペパーミントの葉を歯に貼り付けて磨いていたとか。白い歯は美人の条件であり、富の象徴でもあったのでしょう。

しかし、現在では資産家や芸能人でなくても、白い歯を手に入れることができます。歯のクリーニングやブリーチングによって、簡単に歯を白くできるのです。

美しくなりたいと願う若い女性以外にも、歯を白くしたいと望む人が増えています。相手に好印象を与えるという意味で、接客業や営業職の人たちなども男女に関係なく白い歯にこだわる人が多くなっています。また、高齢化社会でお年寄りが白い歯を維持することで、若々しい外見を保ちたいというニーズも高くなっています。

このような白い歯への憧れは、私たち歯科医にとって歓迎すべきことです。従来は、虫歯や歯周病など歯の病気になったら治すという程度の認識しかなかったのですが、美しい歯を手に入れたいという気持ちがあれば、歯そのものへの意識が高まるからです。

病気になったら治す「治療歯科」から、病気を未然に防ぐ「予防歯科」へと時代の流れは変わっています。さらに、現在では歯を白くするなど「審美歯科」に人気が集まっています。

定期検診で歯の状態をチェックすると同時に、歯のクリーニングやブリーチングもするという予防&審美歯科が、歯の自己管理として先端を行くものとなっています。美容院を予約するように、歯科医院に半年に1回予約を入れて定期検診をして、ついでにクリーニングなどで歯を白く維持することが、一種のたしなみになっているのです。

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娘に「口、臭い」と言われて、歯科医に駆け込む父親が多いという新聞記事が話題になったりしましたが、「口、臭うね」と言われてドキッとしない人はいないでしょう。特に女性の場合など、深刻な悩みになってしまうようです。

最近は、実際には臭わないのに自分で口臭がすると思い込んでいる人が多くなっています。他人にもわかる口臭を「他臭症」、自分で思い込んでいる口臭を「自臭症」と区別しています。自臭症は心因性口臭あるいは口臭愁訴症とも言います。

 口臭が気になるようなら、口臭外来のある歯科医院に行って診てもらうとよいでしょう。私の医院でも口臭外来を設けていますが、まず口臭測定器を使って、実際に口臭があるのかどうか確認します。私が使っている口臭測定器(写真参照)は、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSCガス)をたった45秒で検知し、4段階で口臭レベルを表示します。口臭は悩んでいるより、科学的に測定して原因を追求することが大事です。

 自臭症の場合は、数字ではっきりと「口臭がない」と出てくるので、思い込みだったことが自覚できます。口臭を気にして人と話すのを避けていたけれど、口臭がないとわかって心のつかえが取れ、誰とでも気軽に話せるようになり、交友関係が広がって「毎日が楽しい」と感謝されることも度々です。

「口臭がある」という判定になった場合は原因を探します。歯周病や虫歯が原因ならば、その治療を行ないます。歯垢や歯石を取り除き、専用のブラシやヘラで舌苔を取り除く方法を指導します。また、正しいブラッシング法も指導します。こうした対処法でブレスクリーニングができ、ほとんどの口臭は解決します。

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口臭の原因にはさまざまなものがあります。

【生理的口臭】
唾液には口の中を洗浄し、殺菌する作用があります。起床時、空腹時、疲労・緊張した時などは、唾液の分泌が少なくなり、細菌が増えて口臭がします。生理的口臭は歯磨きやうがいで治ります。

【口の病気による口臭】
・ 虫歯や歯周病
虫歯や歯周病による病変部分が悪臭を放ちます。口臭の半数以上は歯周病が原因と思われます。虫歯や歯周病を治療すれば、口臭もなくなります。

舌の表面に食べ物のカスや新陳代謝ではがれ落ちた上皮などがたまって白っぽい苔になります。舌苔ができると、口の中の細菌によって分解されて悪臭がします。歯磨きやうがいで治らない場合は、専用のブラシやヘラなどで舌苔を掻きだします。

【口以外の病気による口臭】
胃の手術、蓄膿症、腎不全、糖尿病など呼吸器系、消化器系の病気などが原因で口臭がする場合があります。病気治療することが先決で、病気が治れば口臭もなくなります。

【生活習慣による口臭】
・ ニンニクやニラなど食べ物による口臭
・ お酒や喫煙
何もしないでも時間がたてば口臭は消えます。
【唾液の減少による口臭】高齢になると唾液の分泌が少なくなり、口臭が強くなります。また食事を抜いたり、降圧剤の影響で唾液が少なくなることも。食間にお茶を飲んだり、うがいをして口の中を洗浄したり、口を動かして唾液が出るように心がけます。
 いずれにしろ、口臭の原因の約7割は歯科治療で治ります。

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 パソコンが普及して医療現場でも日常的に使われています。私もパソコンの画面を見せながら患者やスタッフに説明するようにしています。例えば、歯周病なら「1年前の状態はこれです。半年前はこうで、現在はここまで改善しています」と具体的に示し、歯科衛生士や患者本人に「さらにブラッシングの改善を進めましょう」と治療方針を説明すると、理解しやすいからです。

また、私の医院ではスタッフ全員がハンディなパソコンを持ち歩いています。患者から質問された場合、その場で前回の定期検診や治療時などの状況を見ることができます。

そして、患者全員に「プラークスコア」を出すようにしています。プラークスコアというのは、磨き残しや歯周ポケットの検査結果などを表示して点数化したものです。パソコンの画面で、どの歯のどこに歯垢(プラーク)がたまっているのかが一目でわかります。歯の裏側など、自分では見えにくい部分もはっきりわかります。

そこで「この部分をこのように磨きましょう」と歯科医や歯科衛生士が説明すると、患者自身も納得してブラッシングの意欲が出てくるでしょう。プリントアウトしたものを、その場でお渡ししますので、帰宅してからもわかりますし、最初は60%の磨き残しがあり、その次の治療時には40%になり、定期検診時には35%、というようにブラッシングの成果が数字で出てくると、患者のモチベーションも高くなります。ファイリングしている患者も多くいて、皆さんのデンタルライフの向上に役立っているようで、私もうれしく思っています。

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 正しいブラッシングをするには、自分に合った歯ブラシを選ぶことが大事です。ポイントはヘッドの大きさと毛の硬さ。動かしやすいのは、口の奥まで入ってヘッドの小さなものです。一般的に大人用歯ブラシのヘッドは大きめなので、場合によっては子ども用でもいいかもしれません。毛はやわらかめのものを選びましょう。硬い毛先では歯肉(歯茎)を傷つけてしまいます。毛先が反り返った歯ブラシも歯肉を傷つけますから、コマメに交換しましょう。

 また、最近は電動歯ブラシの種類が充実してきました。従来の電動歯ブラシの他に、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシが出ています。

 従来型電動歯ブラシは毎分2000~3000回のストロークで歯垢(プラーク)を除きます。ストローク方法はメーカーごとにさまざまです。音波歯ブラシは毎分約3万回の音波振動で歯垢を取り除きます。さらに、超音波歯ブラシは振動数160万Hzの振動で歯と歯垢のつながりを断ち切ります。

音波・超音波歯ブラシは従来の電動歯ブラシよりも振動があり、幼児などには不向きですが、振動によって歯肉のマッサージ効果が得られるので歯周病対策には有効です(ただし、体内埋込型の医療電子機器を使用している人は医師に相談してください)。

 実は、私は朝昼晩と1日の中でも磨き方を変えています。夜、入浴後に血液の循環が良くなっている時に音波歯ブラシで磨くと、歯肉のマッサージ効果が大きく歯周病予防になります。朝は血液の循環がよくありませんから、歯肉を痛めないように注意しながら歯垢が沈着しやすい部分を重点的に磨きます。昼間は電動歯ブラシを携帯できませんから、手用歯ブラシで食べカスを取り除く磨き方をしています。

 また、歯ブラシだけでは歯垢を完璧に取り除くことはできません。歯と歯の間の歯垢はデンタルフロスを使って取りましょう。歯と歯の隙間が広い場合やブリッジの下の部分を磨くには歯間ブラシを使うとよいでしょう。

 いずれにしろ、一人一人の歯の状態は違います。定期検診や治療で歯科医院に行った時に自分の口に合った歯ブラシや補助用具を教えています。

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すいろいろなブラッシング法を説明しましょう。

・スクラッビング法
スクラッブとは洗い落とすという意味で、最もポピュラーな方法です。歯ブラシの毛先を歯の面に垂直に当てて数ミリずつ小刻みに動かします。毛先を強めに押し当てて、小刻みに振動させると、歯と歯のすき間にも届き、食べカスを取り去ることができます。大きく動かして横磨きになってしまうと、歯が磨り減ってしまうので注意しましょう。
虫歯に効果的なブラッシング法とされていますが、歯と歯の間の歯肉は歯肉炎にかかりやすい部分なので、歯周病の予防と治療にも有効です。

・バス法
 歯ブラシを45度の角度にして、歯と歯肉の境目に毛先を当て、細かく振動させます。歯周ポケットにも毛先が入り、歯肉のマッサージにもなり、歯周病対策に適しているブラッシング法です。ただし、硬い歯ブラシを使用したり、横磨きになってしまうと、歯肉を痛めることになるので注意してください。

・立て磨き
 1本の歯を六面体と考え、表側の正面と左右、裏側の正面と左右の6方向を、歯ブラシを縦にして磨いていきます。1本ずつ磨くので時間はかかりますが、歯並びの悪い人にオススメです。
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2010年3月20日


 歯を失う二大原因である虫歯と歯周病。いずれに対しても、食後の歯磨きによって歯垢を残さないことが予防につながります。うがいでは歯垢は取れませんので、ブラッシングすることが大事です。

いくら忙しくても、朝と夜寝る前に1日2回の歯磨きを日課にしている人がほとんどではないでしょうか。しかし、それでも虫歯や歯周病にかかるのは、正しいブラッシングができていないということでしょう。

正しいブラッシング法と言っても、この方法でやれば完璧というブラッシング法があるわけではありません。どのブラッシング法にも一長一短がありますし、一人一人の顔が違うように、歯の形や大きさ、並び方は人それぞれ違います。その人の歯に合わせて、何種類かのブラッシング法を組み合わせて、磨き残しがないようにすることが大事です。

治療や定期検診で歯科医院に行ったときに、歯科衛生士がブラッシング指導をしていると思いますので、自分の歯に合った磨き方を相談してみてください。同じ努力をしても、効果がまったく違うはずです。

また、歯磨きにある程度、時間をかけることも大事です。ササッと1回20~30秒で磨いている人が多いのではないでしょうか。そんな短時間では30本前後の歯をきれいに磨けるはずがありません。日本歯科医師会では1回の歯磨きの時間として、10分を目安にしています。忙しい朝や昼に10分間歯磨きするのはムリかもしれませんが、夜寝る前にはそれくらいの時間をかけていただきたいと思います。
テレビを見ながら、お風呂に入りながらなど、ながらでかまいません。歯磨き粉が飛び散るのが困るようなら、歯磨き粉はつけないでもいいのです。歯磨き粉をつけたほうが歯垢は取りやすいのですが、泡が出て長い時間磨くには不向きかもしれません。歯磨き粉をつけずに、リビングでも風呂場でもゆっくりとブラッシングをして、最後に仕上げに洗面所で歯磨き粉をつけて磨くと良いでしょう。

また、オフィスでもOLの人たちは昼食後に歯磨きしている人が多いようですが、環境が許すなら、ぜひ歯ブラシを携帯して短時間でもブラッシングしてください。ざっとでも食べカスを取っておくにこしたことはないのですから。
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2010年3月16日

 歯周病の原因は歯垢や歯石にすんでいる細菌なので、歯周病を治療するには、まず歯垢や歯石を取り除きます。

 そして、正しい歯磨き法を指導して、磨き残しがないようなブラッシングを習得してもらいます。毎日のブラッシングで歯垢を取り除き、歯石を作らないようにすることが大事です。このように言うと、「歯は毎日磨いています」と答える人がほとんですが、「磨いている」と「磨けている」には大きな違いがあります。歯垢染め出し剤でチェックすると、磨けていない部分が赤くなります。磨いていても、磨けてなければ何にもなりません。正しいブラッシングについては、次ページから説明するので参照してください。

 歯石の除去と正しいブラッシングで、初期の歯肉炎ならば歯肉の状態が改善されます。しかし、良くなったからと歯磨きの手を抜くと、また元の状態に逆戻りしてしまいます。ゆっくりと進む歯周病は、正しいブラッシングを生活習慣にして、根気良く続けなければいけません。

 また、定期検診も継続して受けましょう。歯垢がたまって歯石になってしまうと、ブラッシングでは取れません。歯科医院で定期的に歯石を取ってもらい、歯肉の状態をチェックすることが、歯周病を食い止める最大の予防策なのです。

 歯周病がかなり進行している場合は、外科手術を行なうこともあります。
 歯肉を切開し、歯周ポケットの中の歯垢や歯石を取り除いて清掃し、歯肉を縫合します。しかし、手術をしても歯槽骨が溶け始めている段階まで進んでいると、なかなか治りませんでした。そこで、最近は歯肉を切り開いて清掃した後に、エムドゲインゲルというタンパク質を主成分にした歯周組織の再生誘導材料を塗って、歯槽骨や歯根膜、セメント質など歯周組織の再生を促進する方法も用いられるようになってきました。

 外科手術をしても、術後に正しいブラッシングなどケアをしないと再発します。歯周病し対策は、一にも二にも正しいブラッシングに尽きます。健康な歯を維持したいならば、正い歯磨きを励行しましょう!

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虫歯になっても痛くなるまで放っておく人の中には、ドリルのキーンというつんざくような金属音を聞きながら治療された経験がトラウマになっている人がいます。虫歯も痛いけれど、口を大きく開けてドリルの金属音と振動に耐えるのもつらいと、歯医者に行くのを1日延ばしにしてしまうのだとか。

 しかし、現在ではレーザー治療も取り入れられるようになり、ドリルを使用しないでも虫歯を治療できます。虫歯の部分は硬度が低くなっているので、レーザーをあてると病変部分のみ蒸散するのです。

ドリルよりも歯を削る量が少なく、わずかに着色した程度の虫歯ならレーザーをあてるだけで削らないですむ場合もあります。なぜ、レーザーをあてるだけでいいのかと言うと、歯にレーザーを照射するとエナメル質の表面が溶けて結晶構造が変わり、酸に溶けにくい性質になるからです。この性質を利用して、レーザーで虫歯予防する方法もあります。

 また、歯髄を取る根管治療をする時にレーザーを使用すると殺菌、消炎、鎮痛効果があり、痛みを抑えることができます。

 そもそも、虫歯治療というと「痛い!」と条件反射のように思い浮かべる人が多いようですが、麻酔医学も進化しているので痛みや不快感を感じることなく治療が受けられるようになってきています。

歯科麻酔は「痛くなく、怖くなく、シビレを感じないで、快適で安全に」治療が受けられることを目的に発達してきました。局所麻酔で顎の骨の広い範囲を無痛にし、かつ効果が長時間持続するようにし、口を大きく開けたままでいることの苦痛をなくし、緊張や恐怖にとらわれないような鎮静効果も考えられています。私の医院ではコンピュータを使って麻酔を行なっています。顎の骨の厚みなどを確認しながら麻酔できるのです。

 最近の医療機器の進歩には目覚ましいものがあります。痛くなく、怖い思いもしないで、快適に治療が受けられるようになっていますので、虫歯かなと思ったら、あるいはその他の歯のトラブルがあれば、1日でも早く歯科医院に行くことをおすすめします。

歯周病は、歯垢や歯石にすむ細菌が歯肉に炎症を起こし、
やがて歯槽骨を溶かし、歯が抜けてしまう病気です


 歯周病とは、歯を支える歯周組織(歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜など)が、歯垢や歯石にすむ細菌によって侵される病気です。

 昔、「リンゴをかじると血が出ますか?」というCMがありましたが、リンゴをかじったり、歯磨きして出血することがあれば「歯肉炎」です。症状としては、歯肉(歯茎)が赤くなり、少し腫れています。

この段階ならば、歯垢や歯石を取り除き、正しい歯磨きを習慣化することで、健康な歯肉に戻すことができます。しかし、初期段階では自覚症状がなく見逃しがちになります。定期検診の習慣がなく、早期発見できずに放置したままになると、炎症が歯肉を越えて歯槽骨まで及び、「歯周炎」を引き起こします。いわゆる歯槽膿漏は歯周炎のことです。

歯肉炎の症状が進んで歯周炎になると、歯垢や歯石は歯と歯肉の間にある溝(歯肉溝)にたまっていき、溝がどんどん深くなっていき歯周ポケットを形成。歯周ポケットには細菌が入り込み、炎症は悪化する一方になります。歯磨きすると常に出血し、口の中がネバネバして口臭がするようになります。さらに進行すると、歯肉全体に炎症が広がり、膿がたまり、歯槽骨が溶け始め、歯根膜も溶かし、細菌は歯の根へと侵入。支えを失った歯はぐらぐらして、やがて抜け落ちます。

歯肉炎と歯周炎を合わせて「歯周病」と言います。歯周病はゆっくりと時間をかけて進行していくので"静かなる病気"と言われ、重症になるまで気付くのが遅れがちです。日本人の成人の8割がかかっているとされ、虫歯と共に歯を失う二大原因となっています。

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2010年3月15日

 歯周病とは、歯を支える歯周組織(歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜など)が、歯垢や歯石にすむ細菌によって侵される病気です。

 昔、「リンゴをかじると血が出ますか?」というCMがありましたが、リンゴをかじったり、歯磨きして出血することがあれば「歯肉炎」です。症状としては、歯肉(歯茎)が赤くなり、少し腫れています。

この段階ならば、歯垢や歯石を取り除き、正しい歯磨きを習慣化することで、健康な歯肉に戻すことができます。しかし、初期段階では自覚症状がなく見逃しがちになります。定期検診の習慣がなく、早期発見できずに放置したままになると、炎症が歯肉を越えて歯槽骨まで及び、「歯周炎」を引き起こします。いわゆる歯槽膿漏は歯周炎のことです。

歯肉炎の症状が進んで歯周炎になると、歯垢や歯石は歯と歯肉の間にある溝(歯肉溝)にたまっていき、溝がどんどん深くなっていき歯周ポケットを形成。歯周ポケットには細菌が入り込み、炎症は悪化する一方になります。歯磨きすると常に出血し、口の中がネバネバして口臭がするようになります。さらに進行すると、歯肉全体に炎症が広がり、膿がたまり、歯槽骨が溶け始め、歯根膜も溶かし、細菌は歯の根へと侵入。支えを失った歯はぐらぐらして、やがて抜け落ちます。
歯肉炎と歯周炎を合わせて「歯周病」と言います。歯周病はゆっくりと時間をかけて進行していくので"静かなる病気"と言われ、重症になるまで気付くのが遅れがちです。日本人の成人の8割がかかっているとされ、虫歯と共に歯を失う二大原因となっています。
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2010年3月14日

金属製のバネで義歯を固定する方法の場合、義歯の位置によってはクラスプが見えてしまい、入れ歯をしていることがわかってしまいます。高齢者であっても、入れ歯だと一目瞭然なのはイヤなものでしょう。「鏡を見るたびに暗い気持ちになる」と言う人もいます。しかし、アタッチメント(磁石式固定装置)ならば、クラスプがないので外見上義歯とはわかりません。

 65歳のWさんは、クラスプをかけている歯が虫歯になって来院されましたが、カウンセリングで話し合い、新しい入れ歯をアタッチメントにしました。その後、定期検診に訪れたWさんは「見た目が入れ歯だとわからないので、精神的にも若返った」と明るい笑顔で話していました。同じくアタッチメントにした女性は、「今まで笑う時も、知らず知らず口元を手で隠していたのですが、気にせず笑えるようになりました」とうれしそうでした。

 また、最近はバルプラストデンチャーという、新しいタイプの入れ歯が出てきました。形状記憶機能のあるナイロン系の素材を使ったクラスプなしの入れ歯です。半透明なので歯肉(歯茎)の色調と同調します。見た目が自然で、金属を使っていないので金属アレルギーの心配がありません。弾力性のある素材なので破折に強く、薄い仕上がりで装着感も快適です。

 バルプラストデンチャーはアメリカでは50年の歴史があり、FDA(米国食品医薬局)でも認可されています。日本では厚生省の認可がおりていなかったので、輸入しなければならず、型を取ってから発注して2週間後に納品されるなど時間がかかることがネックでしたが、ようやく認可が下りて日本でも製造ができるようになりました。

最近の医療はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を重視しています。ただ病気を治すだけではなく、患者さんの生活の質が上がるような治療を目指しているのです。歯科においても、QOLは大変重要です。

「鈴木歯科医院」ではさまざまな歯科治療に関する情報を発信しています。詳細はこちらでどうぞ。
http://www.sdc.or.jp/

2010年3月10日

C3は歯髄を取る根管治療をしてクラウンを被せます

 C1~C2の虫歯ならば、病変部分を削って詰め物をすればOKです。詰め物にはいろいろな種類があります。

プラスチックにセラミックやガラスの粒を混ぜて強度を高めたコンポジットレジンは、歯に近い色をしていますが、変色したり、奥歯の噛みあわせで磨り減りやすいという欠点があります。セラミックは歯と同じような自然な仕上がりになりますが、破折しやすいという難点がありました。現在では強度の高いセラミックが開発され、美しい仕上げを望む人に使われています。

また、あらかじめ型を取って詰め物を作り、セメントで接着するインレーという方法があります。金属やセラミックが使われますが、金属アレルギーや見た目を考えるとセラミックが望ましいでしょう。最近は、ハイブリッドセラミックという機能的な新しい素材も出てきています.

 虫歯が歯髄まで達しているC3になると、歯髄を取ることが多くなります。専門的には
根管治療と言い、エナメル質と象牙質の病変部分を削り、歯髄を取り除き、根の中を清掃、
消毒し、歯周組織への感染を防ぐために空洞に充填材を詰めます。その後、失われた歯冠
部を補うためにクラウンを被せます。

クラウンは材質、形態などさまざまです。材質は金合金、銀合金、金銀パラジウム合金、
セラミック、硬質レジンなどです。最近は金属アレルギーの人が増えているほか、見た目の美しさを求める人も多く、金属をまったく使わないオールセラミックのクラウンなどがよく使われるようになっています

 それぞれのクラウンの材質には一長一短があり、どんなクラウンがいいのかは、どの歯に被せるのか、またその人の口の中の状況、体質などによっても違うので、よく歯科医と相談してください。
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2010年3月 5日

虫歯の症状はC0~C4と5段階に分類されています。Cというのは、英語で虫歯という意味の「Caries」(カリエス)の頭文字です。
・C0  肉眼では虫歯による穴などは見られませんが、歯の表面から無機成分が少し溶け出しているところがあり、初期虫歯の疑いがある場合です。この段階なら、正しい歯磨きなどを実行すれば、虫歯にならずにすみます。
・C1  エナメル質の虫歯です。歯の噛み合せの溝などに発生しますが、痛みなどの自覚
症状はありません。定期検診を受けていれば、この段階で発見でき、治療も簡単です。
・C2  虫歯がエナメル質を超えて象牙質まで進んだ状態です。穴があき、黒っぽくなっ
て、見た目でもわかります。冷たいもの、熱いもの、酸っぱいもの、甘いものなどが沁
みてきます。この段階でも歯髄(神経)に達していないので簡単な治療ですみます。
・C3  虫歯が歯髄にまで達し、歯髄炎を起こしています。大きな穴があき、膿が出るこ
とも。絶えず激痛が襲います。放置して痛みが治まることもありますが、それは中の神
経が死んで痛みの感覚がなくなるからで、治ったわけではありません。治療には時間が
かかります。
・C4  歯冠がほとんどなくなり、歯根だけが残っている状態です。歯髄が腐敗して膿が
出て悪臭がします。歯根の先に膿の袋ができる場合もあります。歯槽骨まで溶けて、顔
が腫れ、熱が出ることも。歯根の状態により、歯を抜くしか治療方法がない場合も出て
きます。

2010年3月 1日

 虫歯は、口の中にいるミュータンス菌が酸を発生させ、その酸によって歯が溶けていく病気です。
 口の中にはたくさんの細菌がいて、ミュータンス菌はその一つです。ミュータンス菌は食物カスに含まれる糖分をエサとして、ネバネバ物質であるグルカンを発生させ、歯垢(プラーク)をつくります。歯垢は細菌の住みかとなり、1mgの歯垢に2~3億個もの細菌がいます。そして、歯垢中のミュータンス菌が糖分を分解して酸を発生させ、徐々に歯を溶かしていくのです。
 甘いものを食べると虫歯になりやすいというのは、ミュータンス菌が糖分の中でも砂糖を好むからです。間食に砂糖を使ったお菓子を食べたり、糖分入りの飲み物を飲んだりすると、ミュータンス菌がどんどん分解して歯の表面を酸で覆ってしまうので、虫歯になりやすくなります。
 しかし、虫歯の原因はミュータンス菌と糖分だけではありません。一生懸命に歯磨きしても虫歯になりやすい人がいます。歯は子どもの時にあごの中で形づくられますが、その時の環境などによって歯質が左右されるのです。
また、歯が口の中に出てきてからも唾液の作用によっても影響を受けます。虫歯は酸が歯を溶かしていく病気なので、唾液が酸性に傾いている人は虫歯になりやすく、アルカリ性に傾いている人は虫歯になりにくいと言えます。ですから、私の医院では患者さんに唾液テストを受けてもらい、虫歯になりやすい体質かどうかを自覚していただくようにしています。
 虫歯の原因は「ミュータンス菌」+「糖分」+「歯質」です。どれか一つだけでは虫歯は発生しませんが、結びつくと虫歯になってしまいます。
いったん虫歯になれば、自然治癒はあり得ません。放っておけば進行するだけです。虫歯は歯を失う二大原因の一つになっています。歯磨きや定期検診など予防と早期発見が何より大事です。

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鈴木歯科医院 院長 鈴木高弘

鈴木歯科医院
院長 鈴木高弘

●来歴
1981年
明海大学歯学部卒業
1981年~1984年
北新宿歯科勤務
1984年~
鈴木歯科医院開業
1989年~
芝大門歯科クリニック開業
1990年~
医療法人社団弘宣会 理事長就任
  2009年
ホワイトエッセンス青山開業

日本歯科審美学会会員
日本顎咬合学会会員
歯科医師臨床研修指導医

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