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2010年4月20日

 インプラントは歯槽骨に埋め込む歯根部分=フィクスチャーと、人工の歯冠部を取り付ける支台部分=アパットメントに分かれます。

 インプラント治療は、歯槽骨に穴を開けてフィクスチャーを植立し、フィクスチャーの上にアパットメントを取り付け、そこに人工の歯冠部を装着します。

ブローネンマルク教授が確立した方法は、フィクスチャーを埋め込む手術とアパットメントを取り付けて上部構造を装着する手術を2回行なうものです。現在ではフィクスチャーとアパットメントが一体化された製品を使い、1回の手術で植立する1回法も行なわれています。
 手術の流れは次の通りです(2回法の場合)。

・1回目の手術
歯肉を切開し、歯槽骨にドリルで穴を開けます。フィクスチャーを埋め込み、歯肉を縫い合わせます。

・2回目の手術
3~6か月ほど歯槽骨とフィクスチャーがオッセオインテグレーションによって結合するのを待ち、レントゲンで確認してから2回目の手術を行います。
 歯肉を切開し、アパットメントを取り付けます。人工の歯冠部を装着するために、アパットメントの型を取ります。

・歯冠部の取り付け
 歯冠部ができたら、アパットメントに装着し、噛みあわせなどを調整します。


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しかし、人体には異物を排除するという作用が働きます。ゴールドやコバルトクロム合金などが人工あごの骨に人工歯根を植え込むという方法は、昔から試みられてきました。歴史を遡れば、インカ文明のミイラにエメラルドのインプラントが発見されています。中国やエジプトでも象牙の歯が植えられた人骨が見つかっています。

 しかし、人体には異物を排除するという作用が働きます。ゴールドやコバルトクロム合金などが人工歯根として試されましたが、うまくいきませんでした。

 しかし、1952年、ある偶然からスウェーデンのブローネマルク教授が"チタンと骨がくっつく"ことを発見したのです。ウサギのすねの骨にチタン製の生体顕微鏡用器具を埋め込み、観察実験を終えて器具を取り外そうとしたら、ウサギの骨と器具のネジがくっついて離れません。この偶然から、チタンが生体と親和性が高いことがわかったのです。ブローネンマルク教授は、その後、動物実験によってチタン製インプラントが骨と結合することを証明、チタンのこの性質をオッセオインテグレーションと名付けました。オッセオは骨の、インテグレーションは結合という意味です。

 そして、1965年に初めて人間にチタン製インプラントを埋め込む治療が行なわれました。治療は成功し、その患者のインプラントは40年たった現在も問題なく機能しているそうです。

 1977年、ブローネンマルク教授のグループは1965年~1975年の間に行なった約200人のデータを発表。1981年には約2700の症例を発表しました。治療完了後に5年経過したインプラントの残存率は、上顎約80%、下顎約90%という高率でした。その後、アメリカの大学などでも実験が繰り返され、チタン製インプラントの安全性や機能性が確認されています。

 インプラントは1965年から始まった比較的新しい治療法ではありますが、臨床に至るまでの豊富な動物実験、その後の臨床例の多さなどから安全性が確かめられています。世界では約60万人がインプラント治療を受けて、その恩恵にあずかっています。

 日本では1980年代からインプラント治療が始まり、普及が進んだのは90年代後半になってからです。それだけに、インプラントを不安に思っている人も多いようですが、安全性が確立された治療法だということを理解していただければと思います。

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入れ歯の不自由さに悩んでいる人には、インプラントをおすすめします。インプラントは、乳歯、永久歯に次ぐ"第3の歯"とも呼ばれている画期的な治療法です。

 インプラントとは、あごの骨に人工歯根を埋め込み、人工歯冠を取り付ける方法です。入れ歯やブリッジと根本的に違う点は、歯冠だけでなく歯根から再建していることです。

奥歯を噛み締めると50kgほどの力が加わりますが、歯冠だけの入れ歯ではそんな力に耐
えられません。入れ歯では天然歯の3分の1程度の力でしか噛めないと言われています。しかし、人工歯根がしっかり支えているインプラントは、天然歯と同じくらいの力に耐えられるので、固いものも噛めますし、噛むと痛いということもありません。自分の歯と同じように食事ができます。

 また、入れ歯やブリッジは支えにする健康な歯に負担をかけますが、インプラントは人
工歯根で支えているので他の歯に影響を与えません。1本の歯を失って、さらに両隣の健
康な歯を次々と失うリスクがないのです。

 入れ歯のように毎日取り外す手間がかかりませんし、歯槽骨に人工歯根が埋められているので、食事をしていて外れるというような心配がまったくありません。入れ歯にすると、歯肉は歯冠が乗っているだけの状態になり、次第に萎縮していき、入れ歯が合わなくなり、入れ歯を作り替える必要も出てきます。インプラントは歯肉が萎縮することもないので、かなり長期間維持できます。

 インプラントは審美性の点でも天然歯に近い状態なので、外見からは義歯とはわかりません。

旅行などで人目を気にしながら入れ歯を外すというような心理的負担もありません。

 入れ歯からインプラントに変えた患者さんは、例外なく「インプイラントにして良かった」と言います。「好きなものが食べられるようになった」「周囲の人から若々しくなったと言われる」「口を開けて笑えるようになった」と皆さんが明るい表情で話しています。

 インプラントは歯科治療では二十世紀最大の発明と言われ、欧米では、歯を失った場合の治療の第一選択肢がインプラントになっています。日本でもインプラントが急速に普及し、技術レベルも上がっています。入れ歯で悩んでいる方には、ぜひインプラントを検討していただきたいと思います。

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虫歯や歯周病、あるいは事故などで歯を失った場合、従来は入れ歯かブリッジにするしかありませんでした。しかし、生活するうえで機能性も審美性も、必ずしも満足できるものではないというのが実情でした。

 入れ歯について不満を抱いている人は、現在でも大勢います。まず、口の中に装着した時の不快感。異物感が苦痛で、吐き気がする人もいます。また、床と呼ばれる土台を歯肉(歯茎)に被せるので、噛むと歯肉に痛みが生じます。固いものが噛めず、ムリして噛むと痛いし、歯肉が腫れることも。クラスプという金属製の爪で両隣の歯にかけて止める部分入れ歯は装着は簡単ですが、コマメに掃除するなど手入れをしないと不潔になりやすいという欠点もあります。外食する時など、外れはしないかという不安もあるようです。場所によってはクラスプが見えてしまうのも、心理的負担になっています そして、医学的に問題なのは、クラスプをかける両隣の歯が入れ歯を取り外しするたびにエナメル質が傷つきやすくなり、そこから細菌が侵入して虫歯になりやすくなることです。また、入れ歯を支える力が加わるため、次第にぐらつき始めます。つまり、1本の義歯を支えるために両隣の健康な歯が犠牲になるリスクがあるということです。

 ブリッジは、両隣の歯の上部を削って連結した人工歯冠を被せる方法です(PART1 P 参照)。入れ歯のように取り外しをしないで、自分の歯のように使える点が便利ですし、安定性もあります。入れ歯より使い心地はいいのですが、両隣の健康な歯の上部をわざわざ削らなければいけません。つまり、両隣の健康な歯へのダメージは入れ歯よりも大きくなります。上部を覆うエナメル質は人体の中でも最も固い部分ですが、そこを削って象牙質が剥き出しになってしまうと、細菌に侵入されやすくなります。人工歯冠と削った天然歯の間は歯垢がたまりやすく、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。1本の失われた歯のために、2本の健康な歯が犠牲になるリスクが入れ歯より大きいと言えるでしょう。

 入れ歯もブリッジも、義歯としては一長一短あり、医学的にもQOLの点でも、最良の方法とは言えません。

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2010年4月13日

 一人一人顔が違うように、口の中の歯の状態も異なります。したがって、歯を美しくする方法もケースバイケースです。

 例えば、歯の黄ばみや虫歯の治療跡の変色も白くしたいという場合なら、まずブリーチングできる歯を白くして、ブリーチングで白くならない前歯をラミネートベニアにして、大きな虫歯がある歯はセラミッククラウンにして、奥歯の金属の詰め物をセラミックに変えれば、口の中全体がスッキリと美しく整うでしょう。

 ただし、ラミネートベニアにしてもクラウンを被せる方法にしても、審美歯科の治療には熟練した技術が必要です。ラミネートベニアは歯の表面を0・5mm程度削りますが、削り過ぎて象牙質まで達してしまうと、接着剤が歯髄に染み込んでトラブルになるかもしれません。クラウンにしても歯を削って、歯と歯肉の間がピッタリ合うように型を取らなければいけません。クラウンを被せる際も接着がうまくいかないと強度に問題が出てきてしまいます。

 歯を白く美しくするためにどんな方法を選ぶのか、最新の知識と豊富な経験をもつ歯科医に相談することが不可欠です。自分ではかなり黄ばんでいると思っていても、ブリーチングで元の自然な色に戻る場合もあれば、ブリーチングで白くしようと思っても虫歯があってブリーチングが難しい場合もあるでしょう。カウンセリングでじっくり話し合って、納得してから治療を受けてください。納得できる説明がなく、強引に治療しようとする歯科医なら避けたほうがいいでしょう。

 また、審美歯科は素材や治療法が日進月歩で進歩している世界です。常に最新技術を学んでいる歯科医でなければ、時代遅れの治療を受けることになってしまいます。
とはいっても、患者が治療を受ける前に歯科医の技術力を見分けることは難しいでしょう。結論から言うと、患者にとって一番の情報は口コミということになります。やはり、治療を受けて結果に満足している患者が多いということは技術力があると言えます。評判のいい審美歯科医院を探してみてください。

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金属アレルギーは、金属イオンが体内のタンパク質と結びついてアレルギー反応が起きると考えられています。アクセサリーや時計などによって皮膚炎を発症することが多いのですが、歯科治療で使われる詰め物や被せ物、人工歯などに用いられている金属でも起きる場合があり、年々増える傾向にあります。したがって、金属には強度というメリットがあるのですが、歯科治療には使われなくなってきています。メタルフリー、ノンメタルと言って、金属を使わない治療法が急速に広まっているのです。

 そのため、金属を使わないファイバーコアやジルコニアセラミックなど、新しい素材が続々と登場しています。
ファイバーコアは虫歯治療で使います。歯髄(神経)を取った歯は、栄養がいかなくなり、死んだも同然でもろくなっているので、コアと呼ばれる土台を歯髄があった部分に入れて、補強してから被せ物をします。

従来はコアには金属が使われていました。しかし、金属のコア、メタルコアは、水分によって腐食が進むかもしれないというリスクがあります。また、メタルタトゥーと言って金属イオンが溶け出して歯肉(歯茎)が黒ずんでくるという欠点もあります。そのほか、歯よりも金属の方が硬いので、ぶつかった時など金属が壊れずに歯が破折してしまう症例もみられました。

そこで、最近はファイバーコアが使われるようになったのです。ファイバーコアとは、グラスファイバー繊維と特殊樹脂を用いた素材で、歯の象牙質と同じくらいの硬さと弾力性があります。金属をまったく使用していないので、腐食や歯肉の黒ずみの心配がありません。また、グラスファイバーに弾力性があるので、歯への負担がかからず破折の危険性が少なくなります。ファイバーコアの上にオールセラミックのクラウンを被せれば、審美的には一番自然に見える仕上がりになります。

ジルコニアはスペースシャトルの断熱保護材にも使われた素材で、強度や耐久性に優れ、人工股関節のベアリングに用いられるなど体にとってもなじみやすい素材であるジルコニアセラミックのクラウンは、メタルボンドのクラウンと変わらない強度があり、白さはセラミッククラウンと同じです。従来のオールセラミックのクラウンは一つの歯が対象でした。入れ歯でブリッジにする場合、強度の問題でオールセラミックスはムリだったのです。しかし、ジルコニアセラミックスならブリッジにも対応できるようになり、メタルフリーが可能になりました。

このようにメタルフリーと審美性、強度や耐久性などの機能性を兼ね備えた素材の登場によって、審美歯科の技術はどんどんレベルアップしています。

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 虫歯の治療で、奥歯の詰め物にはアマルガムなどの金属が使われていました(PART1 P 参照)。しかし、口を大きく開けた時など、銀色の詰め物が見えてしまいます。そこで、現在ではセラミックインレーやハイブリッドインレーが使われるようになってきました。

 セラミックインレーは、虫歯治療で歯を削った後、型を取り、セラミックの詰め物を作って接着する方法です。セラミックなので天然歯と同じような質感にでき、外見からは詰め物をしているとわからないほどです。オールセラミックなので金属アレルギーの心配もありません。

 ハイブリッドインレーは、92%のセラミックス微粒子とそれらをつなぐ微量のプラスチックが混ざった素材を使った詰め物です。セラミックインレーよりも安価で、噛み合わせの相手の歯を傷める心配はありません。ただし、天然歯と同じように年月と共に磨耗していきます。

 虫歯治療の際にセラミックインレーやハイブリッドインレーを選択するほか、以前に治療した金属の詰め物を除去して、新たにセラミックインレーやハイブリッドインレーに詰め替える人も大勢います。単に虫歯を治療するだけではなく、仕上がりの美しさを望む人がそれだけ多くなっているということでしょう。

 洋服の販売の仕事に従事している30代後半の女性、Yさんの場合、奥歯の銀色の詰め物が気になって仕方なかったとか。虫歯治療のついでに、以前の詰め物も取り除いて、すべてセラミックの詰め物に変えました。

「ファッショナブルなお洋服を着ていても、笑った時に銀色の詰め物が見えたらお客様も幻滅していたと思うんです。今は自信をもって接客できるようになりました」
 と治療結果に大変満足していただけました。詰め物を変えるだけで、すっきりとした口元になった好例と言えるでしょう。

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大きな虫歯がある場合や歯髄(神経)を取ってしまった歯は、歯を白くしたいと思っても、ブリーチングもラミネートベニアもできません。そんな時には、セラミッククラウンをすっぽり被せるという方法を取ります。

 セラミックは陶製なので、天然歯と同じようなエナメル質の透明感や質感を出せるほか、希望に応じた色調にできるなど審美的に優れた素材です。そして、白さやツヤ、清潔さなどが長期間保てるというメリットもあります。生体とも馴染みやすく、歯肉との境界線が黒ずんでくるといったトラブルも起きません。セラミックは耐久性があり、強度もあるので噛み合わせも狂いません。オールセラミックのクラウンなら、まったく金属を使っていないので金属アレルギーの人も安心です。

 オールセラミックの他には、金属で被せ物を作り、その上にセラミックを焼き付けるメタルボンドというクラウンもあります。セラミックより金属の方が強度はあるので、歯根部分しか残っていない場合や歯冠も部分的にしか残っていない場合などに有効です。ただし、歯肉との境目が黒ずんだり、アレルギーが生じるかもしれないリスクがあります。

 最近はハイブリッドセラミックという新しい素材を使ったクラウンも用いられるようになりました。ハイブリッドセラミックはセラミックの審美性と耐久性、プラスチックの柔軟性を兼ね備えた素材です。すべてハイブリッドセラミックで作る場合と、金属で被せ物を作って、その上にハイブリッドセラミックを焼き付ける場合があります。

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 ラミネートベニアは、歯の表面を少しだけ削り、厚さ0・5mm程度のごく薄いセラミックの板を貼り付けて、歯を白くする方法です。セラミックは天然歯に近い質感なので、自然な美しい仕上がりになります。耐久性が高く、磨耗にも強く、平均して10年程度は白い歯をキープできます。生体になじみやすいので、歯肉にもダメージを与えません。

 通常は前歯6本に適用しますが、口を開けた時によく見える第一小臼歯もラミネートベニアにする場合もあります。

 ラミネートベニアは、ブリーチングでは白くならない抗生物質の副作用による変色や、エナメル質形成不全、虫歯治療による変色などの場合でも歯を白くすることができます。

 また、俗に「すきっ歯」と言われる歯と歯の間のすき間がある歯並びの場合、セラミックの形を調整することで、すき間を隠すことができます。
 ラミネートベニアは、次のような流れで行なわれます。

① 虫歯などの治療、クリーニング
② 歯の表面を0・5mmほど削り、仮歯を装着
③ 型を取って、ラミネートベニアを製作
④ 仮歯をはずし、ラミネートベニアを接着

 歯の表面を削り、型を取るために1回、ラミネートベニアを接着するために1回、計2回の来院で治療が終わり、短期間にできます。麻酔の必要もなく、痛みもありません。

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 歯科医療は虫歯や歯周病など歯の病気を治療することが大きな目的となっています。しかし、現在は単に病気を治療するだけではなく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が求められています。生活が快適になるような治療法が重要になっているのです..

 例えば、歯を失った時に入れ歯ではなく機能的なインプラントが主流になっているのは、QOL重視の背景があります。また、歯の場合は機能性の問題だけでなく、審美性――つまり見た目の美しさもQOLに大きな影響を与えます。虫歯の治療跡が見えたり、入れ歯だとわかる外見は心理的な負担になるからです。そこで、審美歯科がクローズアップされるようになりました。

審美歯科とは抽象的な名前ですが、見た目の美しさも追求する治療の総称です。
 PART2で取り上げたホワイトニングも審美歯科の一つのジャンルです。そのほか虫歯治療で使う詰め物を見た目のよいものにしたり、被せものに自然な仕上がりになるセラミッククラウンを選んだり、あるいは美しい歯並びにする矯正歯科、機能性だけでなく外見もすっきりしているインプラントなども審美歯科のジャンルに入ります。

 審美歯科へのニーズは幅広い年齢層にわたっています。
男性も化粧品を使い、エステに通う時代ですから、若い男性には若い女性と同じくらいのニーズがあります。さらに中高年の場合も男女を問わずに関心が高まっています。子育てを終えてゆとりが出てきた年代の人たちなので、"同じ治療をするなら美しい仕上がりに"とこだわる人が多いのです。中高年になってから矯正する人も大勢います。高齢者の場合は、アンチエイジングがテーマになっています。若々しさを保つ一つの方法として審美歯科の治療を積極的に受ける人が目立ちます。

審美歯科は歯に対する患者の意識が高いので、インフォームド・コンセントがしっかりなされていれば、治療後の満足度はバツグンです。「歯がキレイになったおかげで、自分に自信がついた」「気後れせずに笑うことができ、毎日が楽しくなった」「若くなったとほめられて、心がウキウキしてきます」といった患者の声を聞くと、本当に審美歯科の仕事をしてよかったなと、私自身もうれしくなります。

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 医療の世界では医師が患者に充分な説明をするインフォームド・コンセントが常識になっていますが、歯科医療も例外ではありません。特に、審美歯科と呼ばれる分野は、患者本人が納得することが重要です。例えば、歯を白くすると言っても、どの程度の白さを目指すのか、歯科医と患者の双方で合意していないと、患者は"もっと白くなると思っていたのに"と不満が残ってトラブルになりかねません。

 まず、どの程度の白さが理想なのかですが、白ければ白いほど美しいわけではありません。肌の色や髪の色によってマッチする歯の色調は異なってきます。あまり真っ白な歯は、日本人の場合は目立ち過ぎて印象が悪くなることが多いようです。歯科医院には明度が異なる色見本がありますので、自分の肌色や顔立ちに合った白さをアドバイスしてもらうとよいでしょう。

 そして、通常はホワイトニングする前に写真撮影をします。ホワイトニングを終えた段階で同じ条件で再び撮影します。目が慣れてしまうと"前と変わらない"と思い込んでしまうケースもあります。客観的に写真で確認することは、無用なトラブルを避けるために必要でしょう。

 インフォームド・コンセントがしっかりできていれば、ホワイトニング後の生活も満足のいくものになるはずです。広告関係の仕事をしている30代の女性の例を挙げてみましょう。彼女はクライアントへ説明に行く前に、鏡を見ながら笑顔の練習をしていたそうですが、ヘビースモーカーでコーヒーやワインを毎日飲む生活のため、歯が黄色くなっているのが気になって笑えなくなったとか。

カウンセリングでは彼女も明度が一番上の真っ白を希望したのですが、肌の色や全身とのバランスを説明して、もう少し明度の低い白を目指しました。ホワイトニング後は、彼女もその白さが似合うと自覚できたそうです。

仕事場でも自然に笑顔ができるようになり、ホワイトニングをきっかけに禁煙。クライアントとの交渉もリラックスして行えるようになり、仕事を任せられることが多くなっ響を与えたのかがわかります。こうした好結果が得られたのも、カウンセリング時のインフォームド・コンセントができていたからだと思います。たそうです。

その後、定期検診に訪れる彼女はハツラツとしていて、いかにホワイトニングが好影響を与えたのかがわかります。こうした好結果が得られたのも、カウンセリング時のインフォームド・コンセントができていたからだと思います。「鈴木歯科医院」ではさまざまな歯科治療に関する情報を発信しています。詳細はこちらでどうぞ。

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2010年4月 1日

ホワイトニングは歯を削らずに歯を白くできる安全な方法ですが
どんな歯もブリーチングできるわけではありません


 ホワイトニングは健康な歯を削らずに、歯の表面に薬剤を浸透させることで歯を白くします。麻酔もせず、痛みもありません。メリットの多い審美法と言えます。

使用するブリーチング剤の安全性も証明されています。過酸化水素も過酸化尿素も、一定の濃度なら一般に毒性のない「口腔消毒剤」になります。指示通りに使用する限り、安全であることは実証されていて、アメリカのFDAでも認めています。治療中に歯肉などにしみて知覚過敏になるケースもありますが、一過性のものなので歯科医に相談して、しばらく様子を見るようにすれば問題ないでしょう。

ホワイトニングは極めて安全で、患者の負担が少なく、他に比べて経済的な方法なのです。しかし、どんな歯でもブリーチングできるわけではありません。

・ 虫歯や歯周病にかかっている歯
・ エナメル質に亀裂がある歯
・ エナメル質の形成不全の歯
・ 人工歯
・ 妊娠中の女性の歯
・ 未成年者の歯
・ 抗生物質の副作用により変色した歯
・ 歯の詰め物の金属成分が溶け出して変色した歯

 以上のような歯はブリーチングに不向きです。でも、歯を白くすることをあきらめることはありません。ブリーチングできない場合でも、ラミネートベニアやセラミッククラウンといった方法で歯を白くすることも可能です。「鈴木歯科医院」ではさまざまな歯科治療に関する情報を発信しています。詳細はこちらでどうぞ。

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鈴木歯科医院 院長 鈴木高弘

鈴木歯科医院
院長 鈴木高弘

●来歴
1981年
明海大学歯学部卒業
1981年~1984年
北新宿歯科勤務
1984年~
鈴木歯科医院開業
1989年~
芝大門歯科クリニック開業
1990年~
医療法人社団弘宣会 理事長就任
  2009年
ホワイトエッセンス青山開業

日本歯科審美学会会員
日本顎咬合学会会員
歯科医師臨床研修指導医

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