強い力にも耐えられる歯の構造とは

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強い力にも耐えられる歯の構造とは

歯を大切にするために、基礎知識を身につけておくと大変役立ちます。口の中がどのようになっているかを説明してみましょう。
 
まず、永久歯が何本あるか、ご存じでしょうか?親知らずを入れると上下ともに16本で、合計32本になります。親知らずが10代から20代になってから生えることはよく知らている通り。完全に頭を出さないことが多く、まったく生えない人もいます。そういう場合は、その分だけ歯の数が少ないわけです。
歯科治療では前歯の中央から奥歯にかけて順番に1から8と数で呼びます。上下ともに右、左でそれぞれ1から8まであるのです。
 
名称もあります。前歯は中央から中切歯、側切歯といって、ものを噛み切る役目を果たしています。次の犬歯は、口に入れたものを切り裂くための歯です。
ものをすり潰す臼歯は、前から順に第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯と呼ばれます。
数字の8、つまり第三大臼歯が親知らずにあたる歯なので、口を開けて鏡で見ても、人によっては見つかりません。
 
次に、歯の構造です。
1本の歯は、歯肉から見えている歯冠と、歯肉に覆い隠された歯根の部分に分かれます。植物が大地に根を下ろすように、歯根は歯を支える重要な根っこです。歯冠の表面はエナメル質で覆われています。エナメル質は人の体を構成する組織の中でもっとも硬く、水晶くらいの硬度があって少々のことでは壊れません。治療でこの部分を削っても痛みはありません。
 
その下にあるのは象牙質、さらに中心には歯髄があります。象牙質はエナメル質より柔らかく、骨と同じくらいの硬さで、その中を歯髄につながる細い管が無数に走っています。歯髄には血管や神経が多く通っていて、歯根の先端の穴から歯槽骨へ通じています。歯槽骨というのは、歯肉に包まれたあごの骨です。
 
歯科治療で歯の神経を取るときは、歯髄を取り除いているのです。歯髄を取ってしまえば痛みは感じなくなりますが、その歯は死んでしまった状態になります。象牙質が脆くなり、細菌への抵抗力がなくなるのです。そのため、歯に全部被せものをしなくてはならなくなります。
歯根の部分では、象牙質の外側をセメント質が薄く覆っています。これは骨と似た組織で、なかには歯槽骨とつながる多くの細い繊維の束があり、歯をしっかり固定させる役目をもっています。こうして、固いものを噛むなどして歯に強い力がかかっても、揺るぎなく支えられる仕組みができているのです。
 
また、歯と歯肉の境目には小さな溝があり、歯肉溝液が出ています。歯肉は柔らかくて傷つきやすく、出血することもあります。
 
鈴木歯科医院ではインフォームド・コンセントを基本に丁寧な歯科治療を行っています。詳細は医院までお問い合わせください。