歯周病予防で認知症予防?お口と脳の関係


 
こんにちは。院長の鈴木です。
7月にはさまざまな風物詩があります。直近でいえば7日の七夕ですが、皆さんは今までに「短冊にどんなどんな願い事をしたか」思い返したことはありますか?「昔の記憶」を思い出すことは、脳が活性化し、認知症の予防や進行の抑制になるそうです。
 
さて、認知症といえば、実はお口とも深い関係があることをご存じでしょうか?
 
 
■「歯の本数」で認知症リスクが変わる
まずひとつ目は「残っている歯の本数」との関係です。実は、歯が少ないほど認知症の発症リスクが上がることが研究で明らかになっています。歯が少ないと、噛む回数や、噛んだ際に脳に送られる刺激が減少します。その結果、脳の働きが低下して、認知症を引き起こすきっかけになってしまうのです。
 

 
対策は、予防や治療をして「歯を多く残す」ように努めることが最適ですが、もし歯を失ってしまった場合でも、義歯や入れ歯を使ってお口の機能を補うことで、認知症への影響を最小限にすることができます。
 
「65歳以上の高齢者のうち、約15%が認知症である」と言われており、現在発症していない方も、年齢を重ねていくにつれてリスクは上がっていきます。「もう手遅れかも」と諦めずに、しっかり治療やメインテナンスを受けて「噛めるお口」を維持しましょう!
 
 
■「歯周病」が認知症のリスクを高める
「歯周病」といえば、むし歯と並んで皆さんもよく知るお口の病気ですが、こちらも「認知症」との関わりがあります。
 
まず、歯周病が進行すると、歯ぐきからの出血が起こります。すると、その傷口から細菌が入り込んで全身に回り、脳卒中や心臓病、糖尿病や早産など幅広く悪影響を及ぼすことがわかっています。そして、こうした影響のひとつ「認知症」も含まれています。お口から入り込んだ細菌の影響で、アルツハイマー型認知症の原因物質が脳に多く蓄積されてしまうのです。
 

 
 
■「健康なお口」で認知症を防ぎましょう!
歯科での認知症予防のポイントは、
・歯を1本でも多く残す
・歯周病の予防と治療を徹底する
この2つです!
特に歯周病は、悪化すれば歯の喪失に影響を及ぼし、認知症のリスクがさらに高まります。歯周病は「沈黙の病」と言われるほど自覚症状が少なく、気づいた頃には悪化していることが少なくありません。少しでも異常を感じたら早めに歯科を受診するのはもちろん、日頃から定期的にメインテナンスなどを受けて治療と予防を心がけましょう!
 

 
私たちの役目は、お口だけではなく、皆さまの全身の健康を守れるよう精一杯サポートすることです!何か気になることやご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
 
鈴木歯科医院
〒162-0065 東京都新宿区住吉町4-1 四谷ガーデニア1F
TEL:03-3356-8800
URL:https://www.sdc.or.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CcB-bN4N8-V7EAE

あの「不快な汚れ」がお口にも…!?


 
こんにちは。院長の鈴木です。
梅雨の季節になり、雨の日が多くなってきましたね。せっかく洗濯しても、部屋干しをするしかなく「ちょっと臭いが気になる」こともしばしばあります。あの臭いは、衣類や洗濯槽についた、雑菌が繁殖した結果生じるため、洗濯槽をこまめに掃除したり、洗濯前に衣類を60度の熱湯に浸けておくと抑えられるそうです。
ご家庭のなかには、ほかにも菌の繁殖しやすい場所がたくさんあります。例えば、キッチンやお風呂場の排水口に「ぬるぬるした不快な粘膜」が付着しているのを見たことはありませんか?あの粘膜は『バイオフィルム』といって、細菌のかたまりなのですが、実はあれと同じものが皆さんのお口にもこびり付いてしまうのをご存じでしょうか?
 
 
■お口の中に排水口と同じものが…!?
バイオフィルムとは、細菌同士が集まり膜に覆われた細菌の集合体です。私たちが食事をすると、その「食べかす」を餌にむし歯菌や歯周病菌が増殖します。その際に、だ液の糖タンパクと結びついて作られるのが『プラーク』です。なんと、プラークには1mgあたり1億個もの細菌が存在しており、放っておくと「ぬるぬるした強固な膜」を作り出します。
そう、私たちの歯にもできてしまう「ぬるぬる」もまた、排水口と同じ『バイオフィルム』なのです。
 

 
 
■バイオフィルムはこんなに強固!
一度バイオフィルムが形成されると菌を守るバリアのようになり、除去するのがとても困難になってしまいます。通常、お口の中はだ液によってある程度は殺菌されていますが、バイオフィルムができてしまうと、その膜に阻まれて細菌には届きません。
また、抗薬液なども、その効果を発揮するためにはバイオフィルムを剥がすことが必要不可欠です。
 
ところが厄介なことに、一般的なブラッシングではバイオフィルムを取り除くことができないのです。
 

 
 
■歯科で定期的なプロケアを!
歯磨きでは取り除けないバイオフィルムを除去する唯一の方法が、歯科でプロのクリーニングを受けることです。歯科医院では専門の器具を使って、歯石はもちろんこうしたバイオフィルムもしっかりクリーニングを行うことができます。
 

 
バイオフィルムの内側は細菌にとって最適な環境が保たれているため、放っておくと、どんどん繁殖します。
むし歯や歯周病などが悪化する原因になり、そこから全身疾患に繋がる恐れがあるため、数ヶ月に一度は歯科医院に通って、お口の中を綺麗に保ちましょう!
 
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ストレスが原因?『TCH』が引き起こす体の不調


 
こんにちは。院長の鈴木です。
『五月病』という言葉があるように、この時期は新生活のストレスから、気分が滅入ってしまう方が多くいらっしゃいます。実は、ストレスに「良いストレス」「悪いストレス」があるのをご存じでしょうか。
新しいことへの挑戦や、環境の変化、趣味を見つけるなど「ポジティブな体験」も、脳にとってはストレスなのです。適度なストレスは集中力や幸福感を高め、人間のエネルギーになるのですが、「望まないストレス」や「過度なストレス」「体調不良のもと」になってしまうわけですね。
 
そういったストレスの影響が、お口にも表れることがあります。そのひとつが、無意識のうちに上下の歯を接触させてしまう『TCH』という癖です。
 
 
■もしかしたら今この瞬間も…
TCHとは『Tooth Contacting Habit』の略で、日本語に訳すと『上下歯列接触癖』といいます。
上下の歯は、食事や会話をするときを除いて、接触しない状態が正常です。ところが、TCHがある人は
・パソコンやスマートフォンを使っているとき
・テレビを観ているとき
・家事をしているとき

などなにかに集中しているときに、上下の歯が接触してしまうのです。
 

 
 
■顎関節症の原因にも
このようにTCHとは「上下の歯が接触していることが習慣化している」状態をいいます。「ただ単に接触してるだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これを放っておくと、肩こりや頭痛を引き起こしたり、食事の際に冷たいものがしみたり、あごが痛くなる…などの不調をきたすことがあります。
 
また、TCHが長く続くと、歯や口の筋肉、関節が押さえつけられて顎関節症になりやすくなります。
他にも、歯周組織がダメージを受け、歯周病や知覚過敏が悪化することも。
 

 
一見「歯が触れているだけ」と思えるTCHですが、実はさまざまな不調の原因になってしまうのです。
 
 
■あなたは大丈夫?TCHセルフチェック
TCHは何かに集中しているときに強くなりやすいので、なかなか自覚できない場合があります。
そこで、簡単にチェックできる方法をご紹介しますので、ぜひやってみてください。
 
Step.1正面を向いて、上下の唇を軽く閉じる
※唇に力を入れないようにしましょう
 
Step.2そのままの状態で、上下の歯が触れないように軽く離す
 

 
口元に違和感はありませんか?もし違和感がない場合は、この状態を5分続けられるか試してみてください。違和感がある場合や5分続けられないと感じた場合は、TCHの可能性があります。TCHは、なるべく早いうちに自覚して、改善することが大切です。上下の歯が接触していると気づいたら、すぐに歯を離すように意識しましょう!
 
ご自身が「TCHかもしれない…」と心配になった方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
 
鈴木歯科医院
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歯並びが悪くなる?「過剰歯」ってどんな歯?


 
こんにちは。院長の鈴木です。
4月に入り、暦の上ではすっかり春を迎えました。まだ寒い日はありますが、これから少しずつ暖かくなり、お花見などの行楽シーズンを迎えるのが今から楽しみですね。
 
さて、そんな4月のはじめに迎える4月2日は「402(しれつ)」という語呂にちなみ、『歯列矯正の日』に制定されています。
 
歯並びが悪くなる原因は、「生まれつきアゴが小さい」といった遺伝的な要因をはじめ、「指しゃぶり・口呼吸」など、生まれた後の習慣やクセがよく知られています。
一方で、これらの原因ほど頻度は多くないものの、普段はあまり姿を見せずひっそり歯並びに悪影響を及ぼすのが『過剰歯(かじょうし)』です。
 
 
■気になる「すきっ歯」も過剰歯が原因かも
他人の目に触れやすい前歯は、ちょっとした形の歪みや歯並びのズレが気になるものです。なかでも、前歯のちょうど真ん中にできる歯のすき間、いわゆる『すきっ歯』は、「相手の視線が気になる」「見た目が恥ずかしい」というお悩みを抱える方が少なくありません。
 

 
そのすきっ歯の原因のひとつ『過剰歯(かじょうし)』です。過剰歯とは、正常な歯の本数(28本・親知らずを含めると32本)を超えて生えてきた歯のこと。実は、日本では30~40人に1人の割合で発生し、特に男性に多いといわれています。過剰歯は「上の前歯」に多く発生し、そのほとんどが、あごの中に埋まったまま生えてくることはありません。そのため、私たちの見えないところで「前歯の歯並び」にしばしば悪さをします。すきっ歯はその影響を受けた代表例で、隠れた過剰歯が、2本の前歯の間を広げている可能性があります。
 
 
■「歯が生えてこない」「歯の形がおかしい」も要注意
あごに埋まったままの過剰歯は、永久歯の生え変わりを邪魔することがあります。「乳歯が抜けない」「乳歯は抜けたけど、その後に永久歯がなかなか生えてこない」という場合は、過剰歯がその原因かもしれません。また、過剰歯は「形」や「生えてくる場所」が通常の永久歯と異なる特徴があります。
 

 
そのため、生えてきた永久歯の形や場所違和感がある場合は、過剰歯の可能性があるかもしれません。
 
 
■レントゲン検査で偶然発見されるケースも
過剰歯によって歯並びや永久歯の生え変わりに悪影響が出た場合は、その過剰歯を早い段階で抜歯しておく必要があります。
 

 
一方で、表に姿を見せない過剰歯は肉眼で確認するのが難しく、たまたま撮ったレントゲンで偶然発見されることも珍しくありません。
「前歯の歯並びがおかしい」「永久歯が生えてこない」など気になることがあれば、早めに歯科を受診して、詳しい検査を受けてくださいね。
 
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磨き残しを減らす!歯ブラシの「つま先・かかと・わき」


 
こんにちは。院長の鈴木です。
3月といえば桃の節句・ひな祭りの季節。そんなひな祭りに欠かせないのが、主役の『ひな人形』に『ひなあられ』と『ひし餅』です。ひなまつりカラーとされる3色は、それぞれ「魔除け(赤)」「木々の芽吹き(緑)」「雪の純白(白)」という意味があり、お子さまが健康に過ごしていけるようにという願いが込められているそうです。
 
実は、私たちが普段使う歯ブラシにも「ポイントになる3つの部位」があり、その3つを上手に使い分けることで磨き残しを減らし、むし歯や歯周病の予防につなげることができます。
 
 
■歯ブラシで磨けない場所がある?
普段、何気なく使っている歯ブラシですが、歯ブラシは「すき間」「デコボコに溜まった汚れ」が苦手で、普通に使っていると磨き残しが発生しやすくなります。特に、「歯と歯の間」「歯ぐきの境目(歯の付け根)」「前歯の裏側」3大磨き残しポイントです。
 
そこで出番となるのが、歯ブラシの『つま先』『かかと』『わき』の3つの部分。歯ブラシを縦に持ったときに、ヘッドの先端を『つま先』ヘッドの後端を『かかと』ヘッドの両端を『わき』と呼びます。
 

 
これら3つの部位を上手く使うことで、磨き残しを減らすことができるのです。
 
 
■『つま先』『かかと』『わき』の使い方
では実際に、『つま先』『かかと』『わき』をどのように使うと汚れが落としやすくなるのか、具体的な方法をご紹介します。
 

 
磨き残しポイント1
奥歯の噛み合わせ面
上下の奥歯が噛み合う噛み合わせ面ミゾが深く、磨き残しが多い場所です。歯ブラシの『つま先』を溝の部分に入れ込むように当て、小刻みに動かして磨きましょう。
 
磨き残しポイント2
前歯の裏側
歯ブラシが入りにくい前歯の裏側には、歯ブラシの『かかと』を当てて汚れを落とします。歯ぐきにブラシが当たって痛い場合『つま先』を使っても大丈夫です。
 
磨き残しポイント3
歯ぐきの境目
歯と歯ぐきの境目には歯ブラシの『わき』がピッタリ当たります。毛先が曲がらないように、優しい力で横に細かくスライドしながら磨くと汚れが落としやすくなります。
 
 
■自分に合ったブラッシング方法を身につけよう
今回ご紹介したつま先・かかと・わきの使い方は
あくまでもひとつの目安です。

特に通常の歯ブラシが届きにくいところには、フロスや歯間ブラシなどの『補助的清掃用具』を使うのがお勧めです。
 

 
毎日しっかり歯を磨いているつもりでも、ポイントを押さえて上手に歯磨きをしないと、意外に汚れが落とせていないことがあります。
もし「ちゃんと歯を磨いているのにむし歯や歯周病になってしまう」というお悩みをお持ちであれば、正しいブラッシング方法を身につけることで改善できる可能性があります。歯並びや歯の形によっては、より最適な磨き方をご提案できる場合がありますので、お悩みの方はいつでもお気兼ねなくご相談ください。磨き残しを減らして、健康なお口を目指しましょう!
 
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